韓国発の大ヒット作『オークの樹の下』は、世界中で愛されているファンタジーラブロマンス漫画です。
吃音症に悩む公爵令嬢と、彼女を溺愛する英雄騎士の不器用な愛の物語は、多くの読者の心を掴んで離しません。
この記事では、ネタバレなしのあらすじから登場人物、読みどころ、完結状況まで、これから読むあなたが知っておきたい情報を網羅的にお届けします。
漫画版と小説版の違いといった実用的な情報もまとめましたので、作品選びの参考にしてください。
- ネタバレなしの簡単なあらすじと詳しいあらすじ
- 主要な登場人物の紹介
- 作品の読みどころと魅力
- 世間の評価や感想
- 作品情報と作者プロフィール
- 完結状況や巻数などの基本データ
- 小説版と漫画版の違い
- 作品を読める配信サービス
『オークの樹の下』のあらすじと基本情報
ここでは『オークの樹の下』の物語の内容と作品の基本的な情報をお伝えします。
簡単なあらすじと詳しいあらすじの両方をご用意しましたので、お好みの方をご覧ください。
- 結末を明かさない簡単なあらすじ
- より詳細な物語の流れが分かる詳しいあらすじ
- 主要な登場人物の紹介
- 作品の魅力と読みどころ
- 世間の評価や感想
- 漫画版の作品情報
- 原作者と漫画家の紹介
簡単なあらすじ(ネタバレなし)
吃音症で内気な公爵令嬢マクシミリアンは、父親の命令で下級騎士リフタンと政略結婚させられます。
結婚式の翌朝、リフタンはドラゴン討伐のため遠征に出発し、そのまま3年間も音信不通に。
3年後、リフタンは大陸中にその名を轟かせる英雄として帰還しました。
自信のないマクシミリアンは離縁されると恐れていましたが、戻ってきたリフタンは予想に反して彼女を公爵家から連れ出し、自らの領地で一途に愛し始めます。
英雄となった夫の溺愛に戸惑いながらも、マクシミリアンは劣等感を乗り越えて成長し、不器用な夫婦の愛を育んでいくファンタジーラブロマンスです。
詳しいあらすじ(ネタバレなし)
吃音と内気な性格、そして容姿から実の父親に長年虐待されてきた公爵令嬢マクシミリアン・クロイソ。
彼女は父親の都合で、貧しい生まれの下級騎士リフタン・カリプスと政略結婚を強いられることになります。
結婚式の翌朝、リフタンはドラゴン討伐に出征してしまい、マクシミリアンは実家で3年間もの間放置されました。
その間にリフタンは生死をかけた討伐戦に勝利し、国を代表する英雄として帰還します。
王女との新たな縁談話まで持ち上がり、マクシミリアンは「何の取り柄もない自分は離縁されるだろう」と不安に震えていました。
しかし帰還したリフタンは、マクシミリアンの想像とは異なり、強引なほど彼女を求め、実家から救い出すように自身の領地アナトールへ連れ帰ります。
リフタンのぶっきらぼうながらも深い愛に触れ、マクシミリアンは初めて愛される喜びを知りました。
一方で自信のなさからくる行動や、リフタンの不器用さから、二人の間には度々すれ違いが生じてしまいます。
それでもマクシミリアンは、領主の妻として、そして一人の人間として成長したいと決意し、魔法を学び始めるのです。
これは彼女の人生を大きく変える一歩となります。
物語は深いトラウマを抱えるヒロインが、夫の一途な愛と周囲の人々の支えを糧に、自己肯定感を高め成長していく過程を中心に描かれています。
登場人物
ここでは『オークの樹の下』の主要な登場人物を紹介します。
マクシミリアン・クロイソ(マクシー)
本作のヒロインで、クロイソ公爵家の令嬢です。
吃音症をもち、父親に虐待されて育ったため自己肯定感が極端に低い性格。
内向的で臆病ですが、リフタンの愛に応えようと努力し、少しずつ成長していきます。
後に回復魔法を習得し、領主の妻としての役割を果たそうと奮闘する健気な女性です。
リフタン・カリプス
本作のヒーローで、貧しい生まれの下級騎士でした。
ドラゴン討伐の英雄となり、大陸中にその名を馳せる存在に。
無愛想でぶっきらぼうな性格ですが、マクシミリアンを幼い頃から一途に想い、溺愛しています。
体格が良くたくましい外見で、不器用ながらも妻を守り抜こうとする誠実な人物です。
ルース
騎士団に所属する魔術師で、リフタンの腹心として仕えています。
クールで皮肉屋な性格ですが、領地を支える重要な人物。
後にマクシミリアンに魔法の指導を行うなど、面倒見の良い一面も見せる頼れる存在です。
クロイソ公爵
マクシミリアンの父親で、権力欲が強い人物。
娘に愛情がなく、長年にわたって虐待していた冷酷な性格の持ち主です。
ここに注目!読みどころ
『オークの樹の下』には読者を惹きつける魅力がたくさん詰まっています。
まぁ、この作品の最大の魅力は、不器用な夫婦の「じれキュン」ロマンスでしょう。
自己肯定感の低いヒロインと、強引で不器用ながらも妻を一途に溺愛する英雄ヒーローという、対照的な二人の関係性が物語の核となっています。
コミュニケーション不足やトラウマによるすれ違いから生じるもどかしさと、リフタンの激しい愛情表現による胸キュンのバランスが絶妙です。
ヒロインの成長と自己肯定の物語としても、この作品は高く評価されています。
長年の虐待で自分を無価値だと思い込んでいるマクシミリアンが、リフタンの無償の愛や新たな出会い、そして魔法の習得を通して、自信をつけていく過程は感動的。
領主の妻として、また一人の女性としてたくましく成長していく姿は、読者に応援の気持ちを抱かせずにはいられません。
韓国発のウェブトゥーン(タテ読み漫画)として人気を博しており、フルカラーで描かれる美しい作画も大きな魅力の一つです。
中世ヨーロッパ風のファンタジー世界観や、豪華な衣装、迫力ある騎士たちや魔法の描写が、物語への没入感を高めてくれます。
たしかに、ビジュアル面での完成度の高さは、この作品を語る上で欠かせない要素と言えるでしょう。
世間の評価や感想
『オークの樹の下』は世間から高い評価を受けている作品です。
読者からの具体的な感想や評価をまとめました。
- 一気読みしてしまうほど面白く、近年読んだ中で一番ハマった
- リフタンの深い愛とスパダリ(スーパーダーリン)ぶりに心を奪われる
- 不器用ながらも妻を心から愛し大切にするリフタンの言動に「熱愛、溺愛、盲愛」を感じてキュンキュンする
- マクシミリアンの健気な成長に共感し、応援したくなる
- 吃音やトラウマに苦しみながらも愛に応えようと努力し自立していくヒロインの姿が感動的
- フルカラーで描かれる絵柄が美しく、特にマクシミリアンの衣装やリフタンのたくましい肉体美が素晴らしい
- ヒロインの自己肯定感の低さにもどかしさを感じることもある
- 重厚な人間ドラマと繊細な心理描写が魅力
- 物語に散りばめられた伏線が後半で鮮やかに回収されていく展開が見事
全体としては、ロマンスファンタジーの傑作として非常に人気が高い作品という評価が定着しています。
漫画の作品情報
『オークの樹の下』の漫画版に関する基本情報をまとめました。
原作(小説) | Kim Suji(キム・スジ) |
---|---|
漫画 | P(ピー) |
脚色 | Seomal(ソマル)/ namu(ナム) |
ジャンル | ファンタジー・ラブロマンス TL(ティーンズラブ)要素あり |
形態 | 韓国発のウェブトゥーン(タテ読み漫画) 後に書籍化(横読み・フルカラー) |
出版社(日本) | KADOKAWA(FLOSコミックなど) |
巻数 | 2025年6月時点で第3巻まで刊行 電子版配信では90話超 |
完結状況 | 韓国原作小説は完結済み 日本語版漫画は連載中 |
備考 | 韓国をはじめ世界170ヵ国で配信され 世界的な大ヒット作品 |
この作品は韓国で生まれ、世界中で愛されているグローバルな人気作品です。
作者紹介
『オークの樹の下』の原作者と漫画家についてご紹介します。
名前 | Kim Suji(キム・スジ) |
---|---|
担当 | 小説の原作者 |
代表作 | 『オークの樹の下』 |
備考 | ウェブ小説として連載され、世界的な人気を獲得 韓国発Web小説の成功例として注目されている |
名前 | P(ピー) |
---|---|
担当 | 漫画の作画 |
特徴 | キャラクターデザインや物語の世界観を 魅力的に彩る美しいフルカラーのイラストで ウェブトゥーン版の成功に大きく貢献 |
原作者と漫画家の才能が組み合わさって、この素晴らしい作品が生まれました。
『オークの樹の下』のあらすじ以外で知っておきたいこと
ここでは作品のあらすじ以外で、読者が気になる情報をまとめました。
完結状況や巻数、小説版との違いなど、実用的な情報をお届けします。
- 完結しているかどうかの最新状況
- 原作がどこの国の作品なのか
- 現在何巻まで発売されているか
- 小説の日本語版の有無と冊数
- 小説版と漫画版のストーリーの違い
- リフタンの正体について
- 作品を読める配信サービス
もう完結している?
『オークの樹の下』の完結状況は、原作小説と漫画で異なります。
韓国語原作Web小説は2022年に全456話(本編450話+外伝6話)で完結済みです。
韓国ウェブトゥーン(漫画)はシーズン4で本編が完結しました。
ただし日本語版漫画・小説は2025年現在も連載・刊行中で、まだ完結していません。
原作は完結していますが、日本語版はこれから物語の続きが楽しめる状況となっています。
まぁ、原作が完結しているということは、最後までしっかり描かれた物語を安心して読み始められるということですね。
日本語版の刊行を待ちながら、じっくりと作品を楽しむことができます。
どこの国の原作?
『オークの樹の下』は韓国が原作の作品です。
韓国の「RIDI BOOKS」で連載されたKim Suji(キム・スジ)作のWeb小説が原作となっています。
原題は『상수리나무 아래(サンスリナム・アレ)』です。
原作小説の著者も漫画の主要スタッフも韓国人であり、世界的に人気を博している韓国発のファンタジーラブロマンス作品。
韓国で生まれた作品が、今や世界170ヵ国で配信されるグローバルな人気作品となりました。
何巻ある?
『オークの樹の下』の巻数は、原作小説と漫画で異なります。
韓国語原作Web小説は全456話(本編450話+外伝6話)で構成されています。
日本語版漫画は2025年6月時点で第3巻まで刊行されており、電子版配信では90話以上が配信中です。
今後は全50~60巻程度まで伸びる可能性が高いと予想されていますが、これは確定情報ではありません。
たしかに、原作の話数を考えると、かなりの長編作品になることが予想されます。
日本語版はまだ序盤なので、これから長く楽しめる作品と言えるでしょう。
連載ペースは年2~3回程度の刊行となっており、1巻あたり9話程度を収録しています。
小説の日本語版はある?何冊ある?
小説の日本語版は存在します。
2025年1月にKADOKAWAから公式日本語版の第1巻が刊行されました。
第1巻には原作の1話~48話が収録されています。
第2巻以降も順次刊行予定ですが、現時点で確定しているのは1冊のみです。
紙版・電子版ともに販売されており、お好みの形式で購入できます。
原作小説は韓国語版で全456話の大長編ですから、日本語版も今後かなりの冊数になることが予想されます。
漫画版とは違った深い心理描写を楽しみたい方には、小説版もおすすめです。
小説と漫画のストーリーに違いはある?
小説版と漫画版の物語の幹となる主要なストーリーラインに大きな違いはありません。
ただし細部において、いくつかの違いが見られます。
描写の詳細さと情報量については、小説版の方が圧倒的に豊富です。
小説ではヒロインのマクシミリアンの複雑な感情や心理描写がより細やかに描写されており、登場人物の背景や世界観についての情報量が格段に多くなっています。
韓国の原作小説はR19指定とされており濃厚なシーンが多いのに対し、漫画版(ウェブトゥーン)は日本での配信ではR15指定となっており、一部が省略・マイルドに表現されている箇所があるようです。
エピソードの有無という点でも違いがあり、漫画では描かれていないエピソードや、リフタン視点の描写などが小説の外伝などに収録されています。
基本的には同じストーリーですが、より深く作品世界に浸りたい方は小説版も読むことをおすすめします。
リフタンの正体は?
リフタン・カリプスは「貧しい生まれの下級騎士」として登場します。
彼は傭兵上がりの騎士で、その武勇によりドラゴン討伐の英雄となり、爵位と領地を得て一躍国を代表する人物となりました。
特別な血筋や王族といった「隠された正体」は今のところありません。
物語上重要なのは、彼がマクシミリアンのことを政略結婚の前から知っており、幼少期から彼女に強く想いを抱いていたという事実です。
小説の外伝などで明かされますが、彼は彼女と結ばれるために戦果を上げ続け、地位を築いたのです。
まぁ、マクシミリアンへの深い愛と執着こそが彼の行動原理であり、物語の核心の一つと言えるでしょう。
努力で地位を築いた誠実な男性として描かれており、その一途な愛情が多くの読者の心を掴んでいます。
この漫画はどこで読める?
『オークの樹の下』は複数の電子書籍サービスで読むことができます。
主な配信サービスとしては、めちゃコミック、FLOS COMIC、その他複数の電子書店で配信中です。
日本語版コミックスは書店でも購入可能で、KADOKAWAのFLOSコミックなどのレーベルから発売されています。
電子版配信では試し読みができるサービスも多いので、まずは無料で読める範囲を試してから購入を検討すると良いでしょう。
たしかに、いきなり購入するよりも、試し読みで作品の雰囲気を確かめてから本格的に読み始める方が安心です。
各サービスでキャンペーンや割引が行われることもあるので、複数のサービスをチェックしてみることをおすすめします。
小説版についても、KADOKAWAから紙版・電子版ともに販売されており、お好みの形式で楽しむことができます。
※この漫画がどこで読めるかはこちらにくわしくまとめています。

『オークの樹の下』あらすじのまとめ
『オークの樹の下』のあらすじと作品情報についてお伝えしてきました。
ここで当記事の内容を振り返っておきましょう。
この作品は、吃音症に悩む公爵令嬢マクシミリアンと、彼女を溺愛する英雄騎士リフタンの不器用な愛を描いたファンタジーラブロマンスです。
虐待を受けて自己肯定感の低いヒロインが、夫の無償の愛と魔法の習得を通して成長していく物語は、多くの読者に感動を与えています。
当記事の重要なポイントをまとめると、以下のようになります。
- 政略結婚から始まる、自己肯定感の低いヒロインと溺愛ヒーローの成長物語
- 韓国原作のWeb小説は完結済みだが、日本語版漫画は連載中
- フルカラーの美しい作画と繊細な心理描写が魅力
- 小説版は漫画版よりも詳細な心理描写と情報量を持つ
- めちゃコミックなど複数の電子書籍サービスで読める
- 世界170ヵ国で配信される世界的な人気作品
『オークの樹の下』のあらすじを知って、作品に興味を持たれたなら、ぜひ実際に読んでみてください。
不器用ながらも一途な愛と、ヒロインの成長に心を動かされること間違いありません。
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